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アブダビの「熱い」夏

みなさまこんにちは。
暑いですね。。。。。
そして台風が接近中。このブログをご覧いただいている皆様がお住まいの地域は大丈夫でしょうか?

さて、アブダビに行っていた間、日本の家族や友人たちによくメールなどで送っていたのが、
アブダビは「暑い」のではなく「熱い」
という言葉でした。
だってほんとに「熱」かったんだもの。。。
というわけで、今日は福島民報の「ティータイム」に2012年7月に掲載された、
暑い暑いアブダビの夏のお話です(今週掲載の原稿じゃないよ)。
もう2年経ったのか。。。
では、どうぞ。


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アブダビの「熱い」夏


あんまり暑くて自動車のボンネットの上で目玉焼きが焼けそうだ、という冗談があるが、私が日本語教師として暮らしていたアラブ首長国連邦の首都・アブダビでは、ボンネットの上で卵を割ると本当に目玉焼きを焼くことができる。

とにかく夏のアブダビは「熱い」。「暑い」のではなく、「熱い」。雲ひとつない空に、大きな太陽がひたすら照り続ける。特に六月から九月にかけては、日中の気温が連日50度近くにもなる。街全体がアラビア海(ペルシャ湾)に面しているため、湿度はいつも80パーセント以上。5分も外を歩くと、全身汗でびっしょりになってしまうのだ。この「熱い」アブダビで働き始めたばかりの夏、私は同僚の先生とそのご主人にこっぴどく叱られた。

アブダビの公立学校は朝7時から始まり、午前中で授業が終わる。「熱さ」を避けるためだ。授業を終え、子どもたちを下校させると先生たちもすぐに帰宅するのだが、その日私は一人で学校を出て、タクシーを捕まえるために700メートルほど離れた大通りまで歩いたのである。新学期が始まって一週間ほど経っていた。本当は初日からタクシー会社と契約をして毎日通勤の送り迎えをしてもらうことになっていたのだが(自分の車を持っていない場合、電車やバスなど公共の交通機関が少ないアブダビではそれが一般的)、手違いがあってまだ契約ができていなかった。いつも同僚の先生たちが自分の車に乗せて送ってくれていたのだが、いつまでもお世話になるのは申し訳ないし、今日は自分で帰ってみよう、と思ったのである。

時間は午後一時半。ぎらぎらと照りつける太陽の下をのろのろ歩き、大通りに出てタクシーが通るのを待った。しかし、よく見かけるからすぐに捕まるだろう、と思っていたタクシーが、なぜかこの日に限って一台も通らない。あっという間に十数分が経過。額から大粒の汗が滴り落ちて目に入り、あ、と思った時、けたたましいクラクションの音と共に一台の赤い車が私の目の前に止まった。乗っていたのは算数担当のマリヤム先生と、仕事を終えた彼女を迎えに来た、そのご主人。

「乗りなさい!こんなところで何してるの!まさかあなた、学校からここまで歩いて来たの?」

「ダメじゃないか!熱中症で倒れたらどうするんだ!早く乗って!」

 短い時間だと思っても、夏の日中は絶対に外を歩いてはいけない。車がない時には必ず誰かに声をかけなさい。迷惑なんて気にしてはダメ。この街ではみんなそうしているのだから。こんこんと私を諭し続ける二人は、まるで本当の両親のようだった。私が生まれて初めて経験した、砂漠の国の「熱い」夏だった。



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by chicayoshi | 2014-07-09 10:00 | エッセイ | Trackback | Comments(0)
みなさまこんにちは!齋藤です。
久々に掲載情報。

今週7月11日(金)、福島民報「ティータイム」のコーナーに、エッセイが掲載されます。

タイトルは

「ラマダン、再び」

エクラスのことともちょっとからめて書きました。
お楽しみに!!

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改めまして、エクラスが送ってくれたイフタールメニュー写真の数々。

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by chicayoshi | 2014-07-08 13:45 | 掲載情報 | Trackback | Comments(0)
みなさまこんばんは。齋藤です。

7月ですね。
そしてアラブ圏ではそう、ラマダン!!
今年は6月28日からでした。
さて、アブダビに行って以来、齋藤がラマダンの間よく聴いているのが サミー・ユースフ  です。
もともと大変敬虔なムスリムで、
歌もそれぞれに宗教色が強いです(決して過激じゃないですよ。愛にあふれてます)。
だからアラブ諸国ではラマダンといえばこのひと、って感じ。
YOUTUBEでも、"sami yusuf ramadan" とかで検索するとたくさん動画がヒットします。
アブダビに発つ前に出会った友人が教えてくれたのですが、まあその声の美しいこと。




すでにいろいろなところで書いていますが、
基本的にラマダン(断食月)というのは、お祭りです。
普段さほど敬虔でない人たちも神様を思い出して、
家族や親しい友人たちと健康やささやかな幸せを喜び合って楽しく過ごす、大切な期間です。
毎日毎日悲しいニュースが絶えないけれど、
今年も世界中のムスリムの人々が、それぞれに心温まるラマダンを過ごせることを願ってやみません。

と、いうわけで、今年も

Ramadan Kareem!!







by chicayoshi | 2014-07-01 23:43 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

短歌結社「かりん」所属齋藤芳生のブログです。「みしゅみしゅ」はアラビア語で「あんず」のことです。主に齋藤芳生の掲載情報やエッセイなど。最近は写真も好きです。どうぞよろしく。


by chicayoshi